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先日カルガリーより帰国しました!日々の出来事・体験したことや思い出を写真とともに綴ります。


by chappyhappy86
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ブロークン・フラワーズ - Broken Flowers-

ブロークン・フラワーズ - Broken Flowers-_e0090591_2218061.jpg本日初日の「ブロークン・フラワーズ」観てきました!
数ヶ月前から楽しみにしていた作品だったので、ちょうど休日だったこともあり、気合を入れて初日から映画館に足を運んでしまいました(笑)。

ちなみにこの作品は2005年のカンヌフィルムフェスティバル審査員特別大賞受賞作品で、監督はジム・ジャームッシュ。
主演は「ロスト・イン・トランスレーション」、「ライフ・アクアティック」などでおなじみのビル・マーレイです。
カンヌでグランプリを獲得したとの情報を得た時から気になっていた上、以前に大好きなclementineが彼女自身のブログでこの映画を「ロードムーヴィにエチオピアの音楽がマッチしていて素敵な雰囲気」と評していたのを見て、「ますます見逃せない!」と今日の公開を首を長くして待っていた作品だった訳です。


ブロークン・フラワーズ - Broken Flowers-_e0090591_2225826.jpg結婚するのかしないのかはっきりしない態度に愛想を尽かされ、恋人のシェリーに出て行かれてしまった中年独身貴族のドン・ジョンストン。
そんなドンのもとに、差出人不明の一通のピンク封筒に入った手紙が届いた。中に入っていたピンクの便せんを取り出して読んでみると、そこには赤い字で「あなたの息子が19歳になり、父親探しの旅に出た」との内容が。
誰かのいたずらだという思いが強い一方で、自分に息子がいるなんて夢にも思ってなかった彼は、この突然の手紙をなんとも言えない気持ちで眺めます。
その問題のピンクの手紙を隣人のウィンストンに見せるとにわか探偵のウィンストンはあれこれと手紙の差出人の推測を始め出します。
結局かなりお節介な彼の手はずで、ドンはピンクの手紙の手がかりを求めてかつての恋人たちを訪ね歩くアメリカ横断の旅に出ることになってしまいます。
「必ず花を持っていけ。ピンクの花だ。ヒントはピンクのアイテムだ!」というウィンストンの言葉とともに。

ブロークン・フラワーズ - Broken Flowers-_e0090591_22252866.jpgポーカーフェイスだけど、終始眉毛が下がりっぱなしのビル・マーレイ演じるドンの表情が寂しい中年の悲壮感をうまく醸し出していて、その雰囲気が終始ストーリーに笑えるシニカルさを添えていました。
そんな彼自身の過去を振り返る旅も、一筋縄では行きません。
もちろん強烈な個性を持った過去の女性たちとの久々の再会も、決して後味のいいものばかりではない訳で。。。
所詮それぞれの今を生きている彼女たちにしてみれば、彼が招かれざる客であるのは当然ですからね。
そんなドンが過去を振り返る旅を終えて最後に一言。
「過去は過ぎ去ったもの。未来はこれからどうにでも変えていけるもの。となると大切なのは現在だ。」

ドンが元恋人たちの家へのドライブ中の車窓の風景と、ウィンストンが「旅のお供に」と作って渡してくれたCDから流れる素敵なエチオピアンジャズもこの作品のポイントです。

果たして彼は手紙の差出人と息子に会えたのか??
それは映画を観てのお楽しみに!
by chappyhappy86 | 2006-04-29 23:08 | movie